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介護資格の種類一覧【全21種】取得方法やメリットと現場で役立つ資格とは

介護資格 介護士

介護業界において、介護資格はたくさんの種類があります。

その中でも、実際に現場で役に立つものや、資格を取ることで給料が上がるもの上がらないもの様々です。

また、働く職場や歩むキャリアによっても、おすすめの資格は変わります。

そこで今回は、給料アップや現場で役立つ実践的な介護資格情報をテーマ別に解説しておりますので、疑問点を解消し、あなたにぴったりの資格は何なのか探してみてください!

Contents
  1. 介護現場における重要な資格
  2. 介護福祉士になるための方法は4つ
  3. 介護福祉士 国家試験の難易度と合格率は?
  4. 介護福祉士の仕事内容
  5. 介護福祉士になるメリット
  6. 介護福祉士になったあとに取得したい資格
  7. +αで取得したいスキルアップの介護資格
  8. 認知症ケアに特化した介護資格
  9. 施設長・管理者を目指すなら取得したい資格
  10. キャリアチェンジで役立つ介護資格
  11. 介護資格を取得する5つのメリット
  12. 介護資格をで気をつけたい3つのポイント
  13. 介護の資格を取得しても給料が上がらないケースもある
  14. 介護資格の種類を理解してステップアップを目指そう

介護現場における重要な資格

介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)

▼研修期間▼

1ヶ月~4ヶ月(約130時間)

▼受験資格▼

特になし

介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)は、未経験だがこれから介護業界に就職したいと考えているのであれば、まず取得が推進されている入門的な資格です。

2013年の法改正によって、かつてのホームヘルパー2級研修に準ずる資格として新設されました。

介護職員初任者研修を修了しているのと無資格とでは、時給に100円以上の差が出ることもあります。

介護職員初任者研修の資格を取得するには、特定の養成機関(資格初任者研修講座スクール)に通い、130時間のカリキュラムの受講と修了試験の合格が必要です。

修了試験は難しいものではないため、比較的ハードルも低く、通信の短期集中コースを選択すれば、最短1ヵ月での取得も可能です。

実務者研修(ホームヘルパー1級)

▼研修期間▼

2ヶ月~6ヶ月(約450時間)

▼受験資格▼

特になし(初任者研修を持っていると有利)

介護職員初任者研修よりも、より専門的な知識や技術を修学する研修です。

養成施設や福祉系高等学校を卒業していない実務経験者が介護福祉士の国家試験を受けるためには、この介護福祉士実務者研修の資格取得が必須です。

取得方法としては、実務者研修を開講しているスクールに通い、20科目450時間のカリキュラムを受講し、スクールによっては修了試験がある場合もあります。

カリキュラム内容は、介護の基本から介護に対する理解、心得などのほか、『たん吸引や経管栄養の基礎知識』といった医療ケアについても学習します。

受講に必要な資格や条件はありませんが、一部のスクールでは一定の基準として介護職員初任者研修修了を受講条件にしているところもありますので、確認が必要です。

介護福祉士

▼研修期間(勉強時間)▼

3ヶ月~6ヶ月

▼受験資格▼

実務者研修+介護の実務経験3年(1,095日)以上+従事日数540日以上

介護職員基礎研修&喀痰吸引等研修+介護の実務経験3年(1,095日)以上+従事日数540日以上

介護福祉士は、昭和63年5月に成立・公布された「社会福祉士及び介護福祉士法」に基づく国家資格です。

介護職のキャリアパスの上位にあたる資格なため難易度は高めですが、取得するのにデメリットはなく、キャリアアップにもおすすめの資格です。

ただ、介護福祉士の資格を取得するためには、まずは試験に合格しなければなりません。

介護福祉士試験は厚生労働省の外郭団体である財団法人社会福祉振興・試験センター管轄のもと、毎年1月に筆記試験、3月に実技試験が実施されます。

受験手数料は約1万5,000円です。

介護福祉士になるための方法は4つ

介護福祉士試験を受けるには、下記3パターン7項目のいずれかに該当している必要があります。

実務経験パターン

▼研修期間(勉強時間)▼

3ヶ月~6ヶ月

▼受験資格▼

実務者研修+介護の実務経験3年(1,095日)以上+従事日数540日以上

介護職員基礎研修&喀痰吸引等研修+介護の実務経験3年(1,095日)以上+従事日数540日以上

すでに介護職に従事している場合は、下記の2つの条件のうち、どちらかを満たすことで受験資格を取得できます。

  • 介護業務の実務経験が3年以上あり、介護福祉士実務者研修を修了している
  • 介護業務の実務経験が3年以上あり、介護職員基礎研修もしくは喀痰吸引等研修を修了している

参考:第32回介護福祉士国家試験の施行について

養成施設修学パターン

以前は養成施設を卒業することで介護福祉士の資格が取得できました。

しかし「社会福祉士及び介護福祉士法」の改正により、2016年以降は受験が必要となりました。

次のいずれかの条件を満たすことで受験資格を取得できます。

  • 高等学校卒業資格を持ち、介護福祉士養成施設(2年制以上)を卒業している
  • 高等学校卒業資格を持ち、福祉系大学・社会福祉養成施設・保育士養成施設のいずれかを卒業後、介護福祉士養成施設(1年制以上)を卒業している

福祉系高等学校修学パターン

福祉系高等学校を修学するパターンでは、次の3つのいずれかの方が受験対象者となります。

  • 2009年度以降に福祉系高等学校へ入学、新カリキュラムを履修したのち卒業している
  • 2008年度以前に福祉系高等学校へ入学、旧カリキュラムを履修したのち卒業している※1
  • 2009年度以降に特例高等学校へ入学、必須単位を取得して卒業後、介護業務を9ヵ月以上※2 経験している※1

※1 介護技術講習を受講していない場合は、国家試験の際に実技試験を実施

※2 勤務日数135日以上

EPA介護福祉士候補者が介護福祉士資格を取得する方法

日本で介護福祉士を目指し、EPA受け入れ施設で研修を受けながら働くインドネシア人、フィリピン人、ベトナム人のことをEPA介護福祉士候補者といいます。

受け入れ施設での研修・就労経験が3年

介護福祉士 国家試験の難易度と合格率は?

介護福祉士の試験の合格率は、以下の通りとなっております。

2017年2018年2019年2020年2021年
受験者数76,323人92,654人94,610人84,032人84,483人
合格者数55,031人65,574人69,736人58,745人59,975人
合格率72.1%70.8%73.7%69.9%71.0%
参考:第33回介護福祉士国家試験の受験者・合格者の推移

介護福祉士の試験については、過去5年をさかのぼっても、合格率は70%前後となっております。

マークシートで五肢択一式(配点は1問1点)で、問題が用意されており、60%程度の正答率を合格基準としています。

誰でも合格できる簡単な試験ではありませんが、実務経験を積み、日々勉強をすれば合格への道は近づきます。

介護福祉士の試験概要について詳しく知りたい方は、こちらの関連記事も参考にしてみてください。

介護福祉士の仕事内容

介護福祉士の資格を取得して経験を積むと、一般的な身体介護や生活援助だけではなく、利用者様の家族との対応や、ほかスタッフのマネジメントまで求められることがあります。

相談と助言

介護福祉士になると、介護計画の作成を行い、利用者さんやご家族に対しての説明をすることもあります。

介護に対しての不安を取り除いてあげるための相談に乗ってあげることも、介護福祉士の大事な仕事です。また、福祉用具の選定や使用についてのアドバイスも行います。

スタッフのマネジメント

介護福祉士は介護職の中で唯一の国家資格です。

そのため、新しく入ったスタッフに介護ノウハウを教える指導役として任命されることもありますし、普段の介護業務の中でどう対応したらよいかわからない場合に、意見を求められることもあります。

介護福祉士の資格を持っているため、さまざまな場面で頼りにされることが増えますが、その分、責任感を持って業務に取り組むことができます。

介護福祉士になるメリット

キャリアアップにつながる

時間や費用はかかりますが、介護福祉士の資格を持っていると職場内のリーダー業務を任されることも増えてきます。

主任への昇格や、サービス提供責任者へのキャリアチェンジなど、さまざまなキャリアパスを考えることができます。

給与が上がる

介護士の給料アップの基準は、所持資格や、その職場での経験年数など明確に決められていることが多いです。

介護福祉士は、国家資格ですので、資格による給与変動の中では、トップクラスの介護資格となりますので、おのずと給料水準は上がります。

 保有資格  平均勤続年数 平均給与額(月給) 年収(想定額) 
介護福祉士8.9年329,250円3,951,000円
実務者研修6.7年303,230円3,638,760円
初任者研修7.3年301,210円3,614,520円
無資格5.5年275,920円3,311,040円
※平均給与額は、手当や一時金も含む
参考:令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果

表のとおり、所持資格だけで明確に差が出ます。

介護福祉士の受験資格にもなっている実務者研修の資格で比較すると、月給は3万円弱、年収で見ると30万円以上の給料差になります。

介護福祉士の給料面について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

就職・転職・復職にも有利

介護福祉士の資格を持っていると、施設側とすれば有資格者として即戦力として認識してくれますので、就職や転職には当然有利になります。

また、多少のブランクがあったとしても、介護福祉士の資格を持っていれば、給与などの条件を下げることなく福祉施設や医療機関などへ復職しやすくなります。

介護福祉士になったあとに取得したい資格

介護資格の種類2

介護福祉士を取得するだけでも十分すごいですが、そこからさらにスキルアップしたいという方向けに、おすすめの介護資格をいくつかご紹介いたします。

喀痰吸引等研修

▼研修期間▼

1ヶ月~4ヶ月

▼受験資格▼

特になし(実務者研修、介護福祉士の資格を持っていると有利)

実務者研修の履修項目の「医療的ケア」の部分でも、喀痰吸引については触れるので、用語を聞いたことのある方は多いでしょう。

喀痰吸引等研修を受けることで、文字通り喀痰吸引(口腔内、鼻腔内、気管カニューレ内部)の対応が可能になります。

講義と実地研修が必ず必要なこと、申請の上で認定を受けること、就業施設が喀痰吸引の処置を行ってよい認可を受けていることなど、実際に処置ができる環境になるまでには制約が多いものになります。

また、喀痰吸引だけではなく、経管栄養(胃ろう、腸ろう等)の研修内容を選択すれば、知識や能力を見つけることができますので、医療行為を行う対象者に合わせて研修を受けてください。

現場で重宝される資格・スキルですが、制約が多いことも覚えておきましょう。

認定介護福祉士

▼研修期間▼

約1年半(600時間)

▼受験資格▼

介護福祉士を取得後の実務経験が5年以上

介護福祉士は国家資格ですが、認定介護福祉士は民間資格となります。

国家資格である介護福祉士の上位資格として、一般社団法人 認定介護福祉士認証・認定機構が2015年に認証・認定を開始した民間資格です。

認定介護福祉士を取得することで、介護現場でのリーダー的な存在としての確立や、スタッフの指導など、現場の中心的存在として認められやすいです。

+αで取得したいスキルアップの介護資格

介護資格の種類3

レクリエーション介護士2級・1級

▼研修期間▼

通学講座で約2日、通信講座で3ヶ月程度

▼受験資格▼

特になし

初任者研修の資格の研修項目の中に、レクリエーションのやり方という項目は存在していませんが、介護施設で働くうえで、ほとんどの方がレクリエーションの企画や実行を担当することになります。

そんなレクリエーションの企画・運営について学ぶことで、能力を育成する研修が、レクリエーション介護士の資格です。

レクリエーション介護士は2級と1級に分かれており、まずは2級の取得から始めます。

ガイドヘルパー(移動介護従業者)

▼研修期間▼

約20時間

▼受験資格▼

各都道府県によって資格要件が異なる

ガイドヘルパー(移動介護従業者)とは、視覚障害、全身障害、知的障害など、何らかの理由で1人での移動が困難な方に対し、同行援護、つまり外出の際などに移動の支援をする人のことを言います。

ガイドヘルパーの活躍の場は幅広く、在宅介護サービス会社から訪問介護サービス会社、老人ホーム等までです。移動の際の誘導や、買い物の付き添いなど、介護現場における日常生活の場面で活かせる資格です。

注意点は、各都道府県ごとに資格要件や養成研修実施機関が指定されていることです。

資格取得を検討する場合は、必ずお住まいの地域の資格要件をチェックしてみてください。

介護予防運動指導員

▼研修期間▼

31.5時間

▼受験資格▼

初任者研修(ホームヘルパー2級)の資格+実務経験2年以上

実務者研修、介護福祉士、看護師などの、介護・医療分野の国家資格や公的資格をお持ちの方

国家資格の養成校の卒業見込み者かつ資格取得見込み者

介護予防運動員とは、高齢者の筋力トレーニングや口腔ケアなどの介護予防プログラム作成を行い、自立した生活を送れるようにサポートを行う専門家です。

養成講座では、トレーニング方法のほかにも、転倒予防、栄養改善、口腔機能改善、認知症予防など、健康維持や予防に関わることを多角的な分野の受講が可能という特徴があります。

老健やリハビリ特化のデイサービスなど、さまざまな職場で活かせる資格といえるでしょう。

認知症ケアに特化した介護資格

認知症ケア専門士

▼研修期間▼

100~150時間(約3ヶ月)

▼受験資格▼

認知症ケアに関連する施設、団体、期間などで、過去10年の間に3年以上の実務経験があること

国家資格ではなく、民間資格になりますが、認知症ケア専門士の資格を持っていることで、現場で直接認知症の方と関わる点において、ケアの知識と実績があると証明できる資格ですので、転職に有利になります。

また、認知症ケア専門士には、認知症ケア上級専門士という上位資格もあります。

認知症介護基礎研修

▼研修期間▼

6時間程度

▼受験資格▼

特になし

厚生労働省は、2021年4月からの介護報酬改定で、無資格で働いてるすべての介護職員に「認知症介護基礎研修」の受講を義務付ける方針となっております。

3年間の経過措置があるため、完全移行は2024年になりますが、今後注目されていく資格といえます。

無資格で資格取得をせずに介護業界で働こうと考えている方は、早めに研修を受けておくことをおすすめいたします。

認知症介護実践者研修

▼研修期間▼

都道府県により異なる

※大阪府の場合は、講義・演習8日間と自施設実習4週間

▼受験資格▼

都道府県により異なる(下記は大阪府の場合)

介護保険施設・事業者等に従事する介護職員で、身体介護に関する基本的知識・技術を修得している者であって、概ね2年程度の実務経験を有する者

認知症介護実践者研修は、資格を取ったからといって給料面に直結する資格ではありません。

しかし、いまの職場でのリーダー的ポジションに任命されやすくなったり、認知症の方が暮らすグループホームで即戦力として採用されたり、そのほかの施設でも転職時に有利に働くなど、間接的に役職が上がって給料アップにつながることは大いに見込めます。

気になる方は、各自治体の情報を確認してみてください。

認知症介護実践リーダー研修

▼研修期間▼

都道府県により異なる

※大阪府の場合は、講義・演習11日間と自施設実習6週間

▼受験資格▼

都道府県により異なる(下記は大阪府の場合)

「介護保険施設・事業者等に従事する介護職員等で、介護保険施設・事業者等において介護業務に概ね5年以上従事した経験を有する者であり、かつ、ケアチームのリーダーまたはリーダーになることが予定されるものであって、実践者研修(旧基礎課程)を修了し1年以上経過している者

認知症介護実践者研修の上位資格になります。

より、スキルアップを目指す方には、おすすめしたい介護資格の1つです。

施設長・管理者を目指すなら取得したい資格

ケアマネージャー(介護支援専門員)

▼勉強時間の目安▼

10ヶ月~1年

▼受験資格▼

・生活相談員、支援相談員、相談支援専門員、主任相談支援員での業務経験5年以上(通算して5年以上であり、かつ、当該業務に従事した日数が900日以上であること)

・国家資格に基づく実務経験が5年以上(通算して5年以上であり、かつ、当該業務に従事した日数が900日以上であること)

※看護師、社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士など全22種

ケアマネージャー(介護支援専門員)の受験資格は、2018年に変更になり、上記の要件となりました。

変更前までは、介護経験が10年以上あれば受験可能でしたが、現在は廃止されております。

ケアマネージャーは、居宅介護支援事業所や介護施設などで介護ケアのマネジメントを行う、介護保険サービスのスペシャリストです。主な仕事は、介護保険制度に基づきどのような介護サービスを提供するのかを記した「ケアプラン」の計画作成です。

その他、ケアマネージャーが担う詳しい業務などについてもこちらの関連記事をご覧ください。

精神保健福祉士

▼研修期間▼

受験資格の取得ルートにより異なる

▼受験資格▼

下記の図を参考(参考:http://www.sssc.or.jp/seishin/shikaku/route.html

精神保健福祉士

精神保健福祉士の役割は「精神障害者」の社会復帰を支援する人材とされています。

精神科病棟や、医療機関でも活躍することができる国家資格になりますので、病院で看護助手や、介護福祉士として勤務経験が長い方のキャリアチェンジとしても人気の資格です。

精神保健福祉士の取得ルートは全11ルートありますので、ご自身の経験や状況に合わせた方法を選択していきましょう。

社会福祉士

▼研修期間▼

受験資格の取得ルートにより異なる

▼受験資格▼

下記の図を参考(参考:http://www.sssc.or.jp/shakai/shikaku/route.html

社会福祉士

社会福祉士の仕事内容は、相談、援助、支援といった仕事内容が主な業務内容になります。

介護施設の運営業務において、中核のポジションを担うことになりますので、介護福祉士から社会福祉士を目指す方も少なくありません。

社会福祉士の役割や仕事内容について興味がある方は、こちらの関連記事を参考にしてみてください。

社会福祉主事任用資格

▼研修期間▼

受験資格の取得ルートにより異なる

▼受験資格▼

下記の図を参考(参考:厚生労働省

社会福祉主事任用資格

社会福祉主事任用資格は、社会福祉主事として任命されることで初めて効力を発揮する資格です。

そのため、求人の募集条件の中に、社会福祉士は必須資格だが、社会福祉主事任用資格は不可、というような条件も見られます。

また、社会福祉士は国家資格に受からなければいけませんが、社会福祉主事任用資格は、授業や講習を受けることで取れる資格というのも大きな違いです。

サービス提供責任者という資格はない

サービス提供責任者は役職名となりますので、「サービス提供責任者」という資格は存在しません。

ただ、希望すればだれでもなれるわけではなく、サービス提供責任者として認められる資格要件は以下の通りです。

サービス提供責任者として認められる資格

  • 介護福祉士
  • 実務者研修(ホームヘルパー1級)

介護施設や、訪問介護事業所において連携や調整役を任されるのがサービス提供責任者ですので、上記の資格や研修課程を修了すると、管理者へのキャリアアップの1歩へつながります。

キャリアチェンジで役立つ介護資格

柔道整復師・作業療法士・理学療法士

柔道整復師・作業療法士・理学療法士については、国家資格となります。

介護施設でのステップに関しては、機能訓練指導員というポジションです。

入居者さんや利用者さんの機能訓練計画表を作成し、リハビリや、身体機能向上を目的として支援していきます。

特別養護老人ホームやデイサービス、介護付き有料老人ホームなど、職場の幅も広いです。

介護事務管理士

▼研修期間▼

通信講座で約4ヶ月

▼受験資格▼

特になし

介護事務管理士は、民間企業が独自に提供する民間資格です。

資格取得によって、介護報酬請求業務(レセプト作成)や介護現場のケアマネージャーのサポート業務など、介護施設における事務業務全般を行う上で、必要な知識を学び得ることができます。

介護現場の事務のお仕事においては、資格必須の求人はほとんど見かけませんが、それ故に1求人に多数の応募者が集まる現状があります。

その中で、介護事務管理士の資格を持っていれば、多数の応募者に埋もれずに、安心して自分自身のアピールができます。

また、すでに事務職で働いているのであれば、施設内での信頼獲得にも貢献してくれる資格といえるでしょう。

福祉用具専門相談員

▼研修期間▼

講義・実習の全40時間(約5日間)

▼受験資格▼

特になし

福祉用具専門相談員は、利用者が適切な福祉用具を選べるように支援する役割を担っています。

利用者の心身の状況や、現在の生活環境に適した福祉用具について提案を行うのが、おもな仕事内容になります。

介護資格を取得する5つのメリット

就職・転職に有利になる

介護業界では、一つ一つの資格が重要ですが、特に初任者研修、実務者研修、介護福祉士と、こちらの3つの資格の有無が重要視される傾向にあります。

資格を持っているだけで採用担当者の印象は違いますし、中でも「介護福祉士」という国家資格の印象はとても強いです。

その他にも、認知症やレクリエーションなど、何か専門知識があることを証明できる資格と経験は、ほかの応募者とは違った印象を残せますので選考も有利になります。

また、住宅型有料老人ホームや、サービス付き高齢者向け住宅、訪問看護事業所といった職場では資格所持者でないと実施でいない業務が多く、無資格の方では働けないのが一般的です。

仕事と自宅学習との両立など大変な点もありますが、有資格者の証明で職場の選択肢が豊富になりますし、採用率も上がること間違いなしです。

給料アップにつながる

介護の資格取得を目指す人によくある質問がお給料に関してですが、正社員、パート・アルバイト、派遣社員など、どのような働き方をするにしても、資格を持っているだけで給料が上がる職場がほとんどです。

以下の一覧のように、介護資格をもって働いている人の給与を見ていると、無資格の方と比べて給料が高くなっていることが分かります。

 保有資格  平均勤続年数 平均給与額(月給) 年収(想定額) 
介護福祉士8.9年329,250円3,951,000円
実務者研修6.7年303,230円3,638,760円
初任者研修7.3年301,210円3,614,520円
無資格5.5年275,920円3,311,040円
※平均給与額は、手当や一時金も含む
参考:令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果

さらに上位の資格を取得すれば給料が上がっていくという目に見えてわかる変化なので、キャリアアップの流れにのれているという実感も湧きやすいです。。

資格を持っていないと携われない介護業務ができるようになる

初任者研修以上の資格を持っていないと、入居者さんの体に触れる身体介護(排泄介助、入浴介助、食事介助、移乗など)に携わることができません。

無資格であれば、職場や業務内容にも制限が出てきてしまいますが、初任者研修以上の資格を保持していれば、基本的な介護業務については制限なく携わることができます。

一生ものの資格になる

介護業界は常に人材不足が問題になっている業界でもあります。

資格取得においては大変なこともありますが、介護についてより深く学び、資格を取得した後に、ほかの業界へ転職することになりブランクができたとしても資格は残り続けます。

実際に、10年以上のブランクがあったとしても、有資格者であれば介護業界で再び働き始める人も多く、今後も人材不足の問題も続くことも考えられますので、一生ものの資格として活用できます。

モチベーションアップにつながる

介護の現場はご入居者の状態に合わせて介助の方法を変えることが多く、意外と新しいことをし続ける必要がある職場です。

裏を返せば、資格の勉強をする中で学んだことを、実践する機会も多いということです。

資格取得に向けた行動で、苦手だったことができるようになる、得意なことがさらに得意になるというのは、いつになっても自信につながるし達成感も得られます。

自身の心の安定のために、日々の勉強を欠かさないという方もいますので、勉強をモチベーションアップにつなげることもできます。

介護資格をで気をつけたい3つのポイント

最後に、介護資格取得で気をつけたいポイントを3つまとめましたので、紹介します。

要件を事前に調べる

介護資格には、誰でも受験できるものから、ある程度の経験や特定の資格が必要なものまでたくさんあります。

勉強していたけど、実は受験要件を満たしていなかったとならないように、目当ての資格の要件は調べておくようにしましょう。

職場に勤務シフトの相談をする

資格によっては多くの勉強時間を要するものがあります。

フルタイムで働いている場合、本来はリフレッシュになる休日も勉強に充てる必要が出てくるので、体調を崩す原因にもつながる可能性があります。

特に、介護福祉士などは年に1回の開催です。

試験回数の実施が少ない資格取得を目指す場合は、試験直前のスケジュールだけでもシフト調整してもらえるようにお願いしてみましょう。

計画的に無理なく勉強時間が確保できるという点も、合格への可能性を近づけてくれます。

難易度や合格率を気にしすぎないようにする

当然ながら、介護資格によって試験の難易度は違います。

合格率の高さは挑戦への後押しにはなりますが、自分のキャリアに必要かどうかは別問題です。

合格のしやすさだけで資格の勉強をすると、簡単な資格や自分のキャリアに関係ない資格が増えていき、資格をたくさんもつことだけが目的になっていってしまいます。

どんな介護資格でも取得すれば評価があがるというわけではありません。

合格のしやすさだけで資格の勉強をすると、簡単な資格や自分のキャリアに関係ない資格が増えていき、資格をたくさんもつことだけが目的になっていってしまいます。

資格取得のコツは、どのようなキャリアパスを歩みたいのかしっかりと考えることです。

合格率や難易度が取得の判断基準にならないように気をつけましょう。

介護の資格を取得しても給料が上がらないケースもある

基本的なステップとして、初任者研修、実務者研修、介護福祉士までは、多くの介護施設で明確な給料水準があるため、目に見える形で給料が上がっていくでしょう。

そのほかの資格に関しては、施設によっては資格手当がつくものもありますが、施設ごとに金額のばらつきもあります。

また、昇進やステップアップのために必要な資格は、役職が上がることによって給料が上がるという相関関係になっているものが多いです。

資格取得をしてからが、ステップアップのための分かれ道になりますので、働いている職場で思うようにステップアップできなければ、転職も視野に入れておきましょう。

介護資格の種類を理解してステップアップを目指そう

介護資格には、たくさんの種類があり、介護現場や職種によって生かせるもの生かせないものが変わってきます。

あなた自身のキャリアを明確にして、必要な資格を必要なだけ取得していきましょう。

スタッフ満足の紹介

私たち スタッフ満足 は、大阪、京都、兵庫、奈良で老人ホームを約50施設運営している株式会社スーパー・コートのグループ会社として、介護、看護に特化した人材派遣と人材紹介を行っております。

あなたのお仕事探しから就業中のお悩み相談までコーディネーターがサポートいたします。

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