サービス付き高齢者住宅に入居している方は、自立している方も多くほかの介護施設に比べると要介護度は低くなるイメージを持っている方も多いですよね。
しかし、サ高住によっては受けられる介護サービスを充実させるなど、最近はサ高住の在り方も変化してきている状況です。
そこで今回は、昨今のサ高住の実態をわかりやすくまとめましたので、サ高住の仕事内容に興味のある方は、参考にしてみてください。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とは?
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とは、介護不要でも入居が可能な施設となります。
居室と介護サービスを同時に契約する介護付き有料老人ホームとは違い、介護サービスは別途契約となるため、入居者の方の生活の自由度も高くなるのが特徴です。
入居者さんの生活スタイルに合わせた介護が必要となってきますので、介護士さんにとっては柔軟な対応が必要になってきます。
サービス付き高齢者向け住宅の仕事内容はきつい?
サ高住の入居者さんは、身の回りのことを自分でできる方も多いです。
しかし、最近は認知症の方の受け入れを行っている施設や、介護度の高い方が入居できるように介護サービスを充実させたサ高住も増えてきております。
入居者さんの居室を回って安否確認や生活相談などをすることが一般的な業務でしたが、有料老人ホームと同じように施設介護に従事することも増えました。
上図は、「介護付き有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」「サ高住」の要介護割合を示したものです。
「介護付き有料老人ホーム」「サ高住」を比較すると、要介護4、5の割合は介護付きのほうが高くなっております。
介護度が低くなるにつれて、サ高住のほうが割合は高くなっていますが、その差は少しです。
高齢者向け住まいにおける運営実態の多様化に関する実態調査研究
報告書
例えば、認知症の程度別で見た際にも、多少サ高住のほうが軽くはなりますが、ほとんど変わりはないとみることもできます。
近年では、「サ高住の介護業務はほかの施設と比べても楽になる」とは、言い難い状況になっております。
サービス付き高齢者向け住宅の1日の流れ
各施設によりスケジュールはいろいろですが、下記が1日の仕事の基本スケジュールとなります。
09:00 | 朝食後の口腔ケアなど |
10:00 | 入浴介助 |
11:00 | 清掃、生活援助 |
12:00 | 昼食、食事介助、口腔ケア |
~ | |
14:00 | お昼休憩、生活相談 |
15:00 | レクリエーション |
~ | |
17:00 | 夕食(準備・片付け) |
18:00 | 出迎え、生活援助 |
~ | 見回り、緊急対応など |
重度の介護を必要としない方の入居も多くなる傾向がありますので、1日の大半を自由に過ごされる方もおります。
入居者の生活スタイルに合わせて柔軟な介護が必要になるケースが多いですね。
勤務時間と夜勤対応
勤務時間は、日中勤務の場合は8時間、夜勤の場合は施設によって様々ですが14~16時間程度です。
日中勤務の場合、入居者さんの生活リズムに合わせて、基本的な日勤のスタート時間は8時や8時半など、少し早めになることも多いです。
夜勤に関しては、施設によっては職員を配置していないケースもありますので、事前のチェックが必要です。
また、自立度の高い入居者さんの多いサ高住であれば、一般的な介護施設に比べて排泄介助や緊急対応などの負担も軽くなる傾向があります。
サービス付き高齢者向け住宅で優遇される介護資格
サ高住で介護サービスを提供する場合は、入居者さんの居室への訪問形式で実施します。
そのため、採用条件として、介護士さんには介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)以上の資格を求められることが一般的になってきております。
受付や清掃など、無資格でもできる業務もありますが、募集枠も少なくキャリアアップもしづらくなるため、資格取得後にヘルパーとして働くのがおすすめです。
初任者研修や、実務者研修の資格取得に興味がある方は、こちらの記事も参考にしてみて下さい。
サービス付き高齢者向け住宅で働く介護士の給料水準
介護職員の平均給料、平均時給額
介護職員の平均給与額は、平成30年9月時点では月収300,970円となり、平成29年と比べると10,850円も給与額がアップしております。
非常勤の方で月収209,470円という結果でした。
時給額で給与をもらっている人の平均値は、常勤の方で時給約1,290円、非常勤の方で時給約1,332円という結果となっております。
いずれも、手当や賞与込みの給与額となりますが、サ高住で働く介護士の場合は平均給与額よりもやや劣る傾向にあります。
待遇や福利厚生
大手企業が運営しているサ高住もたくさんありますので、そういった施設であれば、賞与や休暇、その他福利厚生は充実している傾向にあります。
有給の取得率など、実際働いている人の実情を教えてもらえる場合は、事前にチェックしておきましょう。
サービス付き高齢者向け住宅で働くメリット・デメリット
サ高住で働くメリットとやりがい
サ高住ごとの特徴にもよりますが、身体介護が少ない分、身体的な負担は少なくなる傾向にあります。
「体力的に不安があるけど介護の仕事が好き」という方にとってはピッタリかもしれませんね。
また、サ高住には自立の方から要介護度の高い方まで様々な方が入居されていますので、コミュニケーションも重要になってきます。
その場の柔軟な対応が求められる現場になりますので、自身の対応力を磨きたいという方にはおすすめです。
サ高住で働くデメリットと大変
介護付き有料老人ホームのように、1日のスケジュールが決まっていないことが多く、入居者さんの生活スタイルに合わせて、生活サポートを行っていきます。
そのため、入居者さんの生活スタイルを把握するのに時間がかかったり、予定していた業務が急遽変更になってしまうということもあるかもしれません。
また、医療的なケアも含めて介護士のスキルを上げていきたいと考えている方にとっては、少し物足りなく感じでしまうでしょう。
介護老人保健施設(老健)など、リハビリや医療ケアも行っている施設で働く方が向いていると思いますので、検討してみるのも良いですね。
サ高住の仕事内容を理解して自分に合った職場を選ぼう
サ高住と一口に言っても、入居者さんの介護度や提供する介護サービスなど様々です。
表面的な条件面に加えて、施設の雰囲気なども一緒に検討しておくと、働き始めてからのミスマッチも少なくなっていきますよ。
ぜひ情報収集しながら、あなたにあった職場を探してみてください。
スタッフ満足の紹介
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