介護士として働き始める前に気になるのが服装ですね。
安全面や機能性など気を配るべきポイントがたくさんある服装選びですが、結局何が良いの?という点について解説していきます。
これから介護士として働く方や、新しい職場に就職する方はチェックしておきましょう。
介護職の身だしなみに規定やルールはある?
基本的には、職種として統一されている規則やルールはありません。
ただし、就業する施設や事業所によってルールがあることがほとんどですので、不明点があればまずは職場に確認するということが大切です。
そのうえで、「派手じゃないものであれば」「動きやすい服装で」「汚れても良い服」「黒っぽいものなら何でも」など、あいまいな表現で済んでしまうものが多いのも事実。
どこまでよくて、どこまでがダメなのか。
自分が持っている服装でも問題ないのかが、気になるポイントだと思いますので具体的な判断基準を解説していきます。
介護士の服装の選び方5つのポイント
まず、介護士の服装の選び方のポイントとしては大きく5つあります。
動きやすい服装であること
介護現場では、当然デスクワークではありませんし、肉体労働が基本です。
ジャージ素材である必要はありませんが、自分にあった適切なサイズ感を選びましょう。
一般的にはポロシャツやTシャツをベースに選びましょう。
半袖のものでも構いませんが、介護施設によっては長袖着用になっている場合もあるので、事前の確認がオススメです。
また、昨今の介護施設ですと上着のみは会社指定の制服やユニフォームにしているケースも多いです。
装飾が少ない服装であること
ひっかけ防止や混入など思わぬ事故を防ぐために、装飾がない服装を選びましょう。
装飾が気になって本来の機能性が失われたり、介助ができなければ意味がありません。
また、装飾ではありませんが、ファスナーやチャックといった素材が使われているものも注意が必要です。
装飾によりご利用者さんにケガを負わせてしまうケースもあるので、十分注意しましょう。
清潔感がある服装であること
介護、医療の現場に携わる者として、清潔な服装を心がけましょう。
使えるからと言って、穴が開いていたり、ほつれたりしている服やパンツを使用するのはNGです。
また、仕事で使用する服は必ず洗濯やクリーニングをしましょう。
清潔な服装で仕事をすることは、感染症の防止という観点からも重要です。
機能的な服装であること
夏場は汗をかきやすいので、通気性の良い素材や速乾性のある素材の服装を選んだり、
逆に冬場は薄手だけど保温性のある服装にするなど、季節によって選ぶ機能面を変えていきましょう。
また、パンツやボトムスはストレッチ性のあるものを選んだ方が、座ったり立ったりすることが多い介護職には重宝します。
入浴介助であれば濡れても速乾性の高いもの、食事介助であればエプロンの着用など、仕事内容に合わせたものをチョイスするもの良いでしょう。
歩きやすいこと
服装という観点でいくと、靴(シューズ)など履くものにも注意を払いましょう。
介護施設によって、かかとのないスリッパでも大丈夫、かかとのあるサンダル(クロックスなど)でも大丈夫、運動靴のみOKなど、規定やルールは様々です。
就業場所への事前の確認が良いですね。
また、私服で通勤するときに使用する靴と、仕事時に使用する靴は別のものを用意しましょう。
【NG例】介護士の服装としてふさわしくないポイント
露出が多い服装
肩や胸元、背中、脚など、必要以上に露出が多いものは避けましょう。
オフィス勤めの会社員がスーツを着るように、職場に適した服装を選ぶようにしましょう。
派手なデザインや装飾
仕事着ですので、デザイン性にこだわるのであってもワンポイントぐらいにとどめておきましょう。
装飾については、ひっかけ防止や混入、ご利用者さんと触れ合った際にケガを負わせてしまうなど、さまざまなリスクがあります。
また、ファスナーのチャックにも注意が必要です。
全身が黒い服
全身を黒で統一してしまうと、とても暗い印象になり、ご利用者さんからの印象やイメージを損なってしまう可能性もあります。
介護士にオススメの服装
トップス
Tシャツかポロシャツがオススメです。
半袖か長袖かは季節感やご自身に合ったものを選ぶとよいでしょう。
また、ポロシャツは襟付きのものなのでかっちりとした印象を見せることもできます。
ただ、ファスナー式ではなく、ボタンで首元を調整できるタイプにしておきましょう。
トップスについては、会社単位で指定のユニフォームが支給されることも多いので、規定やルールを確認しておきましょう。
ボトムス
介護士に人気なのは、チノパンやジャージです。
ただし。昨今の介護施設では、接客接遇に力を入れているところも多いので、ジャージについては賛否が分かれます。
また、フランクな印象になりやすいことから、禁止している介護施設もあります。
トップスについてはユニフォームを貸与している会社も多いですが、ボトムスまで貸与している会社は少ないです。
色や素材などの規定やルールを把握し、確実に準備しておきましょう。
靴・シューズ
靴選びでポイントとなるのは以下の3点です。
- 脱ぎ履きのしやすいもの
- 軽くて疲れにくいもの
- 汚れがつきにくい、洗いやすいもの
一般的には、ナースシューズ(介護シューズ)や、運動靴を使用しているケースが一般的なようです。
スリッポンや入浴介助時のクロックスなども、介護士からの人気が高い靴です。
面接で施設や事業所を訪れた際は、スタッフが何を履いているのかも気にしておくとイメージがつかめて良いですよ。
介護士の服装としておすすめのブランド
ユニクロ
不動の人気はやはりユニクロ。
色のバリエーションや素材の機能性など、季節感に合わせたものを豊富な種類の中から選ぶことができます。
薄手で暖かい素材の服装も選べるのでここに行けばほぼ困りません。
GU
コスパ最強のGUについても人気があります。
価格も安いので、汚れたり痛んだりしたら新調しやすいという気持ちの面でもプラスですね。
ユニクロと同じく色や素材のバリエーションも豊富なので、状況にあったものを選択できます。
しまむら
都市部から少し離れたエリアで人気です。
価格も安く、家計への負担も減らせます。
シンプルなデザイン性のものも数多く取り揃えていますので、規定やルールにあったものを選べるでしょう。
ワークマン
機能面に優れているものを低価格で揃えられると好評です。
過去には現場作業員のイメージが強い印象でしたが、現在ではデザイン性も高く「ワークマン女子」という言葉も生まれるくらいです。
機能性を重視したい方は選択肢に入れてみてはどうでしょうか?
介護職としてふさわしい服装をえらぼう
介護職として考えるべきことは、ご利用者さんの安全と、ご自身の仕事においての快適さの両立です。
事故防止になることを大前提に服装を選びましょう。
また、会社によって規定やルールが様々ですので、職場への確認は必ずしておくようにしておきましょう。