看護師の派遣としての働き方は、仕事とプライベートのバランスを取りやすいのが特徴で人気です。
しかし、正社員やパート・アルバイトとして働くよりも、劣ってしまう部分があるのも事実です。
そこで今回は、看護師のあなたが、初めて派遣で働くにあたって、「あり」か「なし」か検討できるように、働き方や、給料事情、メリット・デメリットをまとめました。
派遣就業を悩んでいる方は、参考にどうぞ!
看護師派遣の働き方ってどんな感じ?
一般派遣と紹介予定派遣がある
一般派遣とは、2~3ヶ月の間隔で契約期間が定められており、契約期間が終わる前のタイミングで、契約更新か契約満了か決めます。
あなたと派遣先の双方で確認をし、両者が契約更新を希望すれば引き続き同じ職場で働くことができます。
どちらかが、契約満了を希望した場合は、次の職場で就業することになります。
また、契約期間の途中で退職をすることは原則できません。
これが、派遣の働き方の基本中の基本です。
紹介予定派遣の場合は、3~6ヶ月の派遣期間を経て、直接雇用(正社員やパート・アルバイト)になることを前提に就業する派遣の働き方です。
一般派遣の場合は、2~3ヶ月のタイミングで、契約更新か満了を選択しますが、紹介予定派遣の場合は、直接雇用になるかならないかを選択します。
あなたと派遣先の双方で確認をし、両者が合意をすれば、いまの職場で正社員やパートアルバイトで働くことが可能です。
一般派遣の中には日雇い派遣もある
一般派遣の中には、「31日未満の派遣雇用契約」「1週間に20時間未満の労働」といった、日雇い派遣という働き方もあります。
日雇い派遣は、これまで禁止されておりましたが、コロナ禍の情勢も加味して、2021年4月から解禁されております。
病院への日雇い派遣は、へき地の医療機関のみに限定されておりますが、介護施設への日雇い派遣は条件を満たせば就業可能ですので、働き方の幅が広がっております。
日雇い派遣の詳細については、こちらの記事をご覧ください。
看護師の派遣先はどこがある?
病院・クリニック
代表的なものは病院、診療所、助産院などの医療機関です。
医療機関での看護師派遣は、原則として、紹介予定派遣か、産前産後休業や育児休業、介護休業の代替が目的とされている就業のみに限られています。
日雇い派遣も例外的に認められておりますが、へき地の医療機関に限定されております。
介護施設
特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、グループホームなどといった、介護施設では、一般派遣でも就業することができます。
もし、一般派遣で働きたいと考えている場合は、介護施設を希望しておくと、就業先が見つかりやすいです。
介護施設への派遣就業が気になっている方は、こちらの内容参考にしてみてください。
保育園
医療機関や介護施設では、高齢者への対応がほとんどですが、保育園では、園児の健康管理が主な仕事内容になります。
ケガの応急処置や、薬などの管理に加え、感染症予防も保育園で働く看護師の大事な仕事内容になりました。
派遣看護師の仕事内容は?
正社員やパートと仕事内容はほとんど変わらない
派遣で働く看護師の仕事内容は、正社員やパートで働く看護師の仕事内容と、ほとんど変わりはありません。
例えば、介護施設で働く看護師の場合、夜勤は看護師が常駐していない施設があります。
社員であれば、オンコール対応が必要な場合がありますが、派遣看護師の場合は、オンコール対応がないということも、介護施設によってはあります。
下記は、特別養護老人ホームで働く、看護師の1日のスケジュールの一例です。
各施設によりスケジュールはいろいろですが、介護施設での一般的な動き方になります。
09:00 | 出勤、入居者さんの状態確認 |
10:00 | 入居者の状態にあわせた医療行為 |
11:00 | 入浴前後の健康チェック |
12:00 | 服薬準備、食事介助の補助 |
~ | |
14:00 | 口腔ケア、検温、巡回 |
15:00 | 記録、物品補充、胃ろうの準備 |
~ | |
17:00 | 胃ろうの対応、申し送り |
18:00 | 退勤 |
看護師の派遣求人の探し方
正社員やパート・アルバイト求人と違い、働きたい施設に直接「派遣で働きたい」と希望を出しても対応はできません。
あなたが働きたいと考えている就業エリアが対応範囲の派遣会社に、仕事探しの依頼をしていきます。
もしくは、派遣会社が出している求人に応募する必要があります。
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看護師が派遣で働くメリット
高時給で働ける
看護師派遣の場合は、時給2,000円前後で働けることが一般的で、高時給で働くことができます。
下記は、介護施設の各施設形態ごとの時給額をまとめた表です。
正看護師 時給 | 准看護師 時給 | |
---|---|---|
特別養護老人ホーム | 2,237円 | 2,081円 |
介護老人保健施設 | 2,160円 | 1,988円 |
有料老人ホーム (特定施設入居者生活介護) | 2,232円 | 2,039円 |
グループホーム | 2,021円 | 1,782円 |
デイサービス | 1,946円 | 1,733円 |
訪問看護 | 2,197円 | 1,899円 |
看護小規模多機能型居宅介護 | 2,070円 | 1,741円 |
また、夜勤に入れば、22時~翌5時までの時間帯は、基本時給の25%分の深夜手当がついたり、夜勤手当1回○○円というように、何千円という手当がつくことがあります。
病院看護師の正職員の給料よりは劣りますが、介護施設で働く正職員の看護師と、同じ給料水準で働くことができます。
残業がほとんどない
派遣の場合は、勤務時間が決められておりますので、残業することはほとんどありません。
もし、残業が続いてしまった場合は、派遣会社から派遣先に対して、残業をさせないように連絡を入れてもらうことができます。
ご自身で交渉する必要はありません。
また、残業代はきちんとつきますので、サービス残業になる心配もありません。
日勤のみなど時間の融通がつきやすい
日勤のみ、夜勤のみなど、時間の希望を打診できるので、ある程度は希望の内容で働くことができます。
例えば、特定の曜日を休みたいなどの相談可能です。
ただし、条件を付けすぎると、働ける就業先が絞られてしまいますので、過度な条件提示は禁物です。
入職時に長時間の研修はほとんどない
派遣看護師は、仕事内容もある程度経験をしてきた即戦力としてみなされます。
派遣の場合は、研修や勉強会といったものには、参加しなくても良いケースはあります。
ただし、ご自身で常に勉強していく姿勢は持っておくようにしましょう。
看護師が派遣で働くデメリット
求人倍率が高い
病院では常に看護師が働いておりますが、一般派遣で長く働こうと思うと産前産後休暇の間しか働くことができないので、募集枠も1名、多くて2名でしょう。
また、介護施設では、何名に対して看護師は最低1名などと、人員配置の基準が決められております。
そのため、多くの看護師を必要としておらず、正社員やパートで人数が足りていれば、派遣看護師をわざわざ受け入れなくても済みます。
働きたい職場があったとしても派遣を募集していないことが多いですので、ある程度働き方の条件に柔軟性を持たせておくのがおすすめです。
派遣契約の更新期間が2、3ヶ月でやってくる
派遣の働き方の宿命でもありますが、契約期間が2、3ヶ月ごとにやってきます。
自分が働きたいと思っていても、派遣先の都合で続けて働くことができない状況になることもあります。
逆に、働きづらい施設だった場合は辞めやすいというメリットはありますが、同じ場所で長く働けるかどうか不安に思いながら、日々過ごさなくてはいけません。
同じ施設・病院で働き続けても昇給は望めない
同じ派遣先での派遣期間が長くなったとしても、昇給は見込めないと考えておいた方が賢明です。
派遣会社の中には、経験年数によって昇給するシステムを導入しているところもあるかもしれませんが、基本的にはありません。
また、派遣事情なのですが、派遣先によって派遣看護師に支払うことができる給料水準がある程度決まっていますので、高望みしすぎてしまうと、働ける職場が限られてしまう状況になりますので注意が必要です。
昇給ではなく、派遣の働き方にメリットを感じれる場合でないと、長く働き続けることはモチベーション的にも難しいでしょう。
看護師が派遣で働くのはあり!
看護師の派遣の働き方は、正社員に比べると柔軟性が高いので、ライフスタイルに合わせた働き方ができます。
また、派遣看護師の職場として多いのが介護施設ですので、派遣求人を探す場合は、介護施設に絞って探すのもありです。
派遣の働き方は、派遣会社を通してしか対応ができませんので、希望の派遣会社を探して、仕事探しをしていきましょう。
スタッフ満足の紹介
私たち スタッフ満足 は、大阪、京都、兵庫、奈良で老人ホームを約50施設運営している株式会社スーパー・コートのグループ会社として、介護、看護に特化した人材派遣と人材紹介を行っております。
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