2014年に誕生したレクリエーション介護士の資格ですが、実際に現場で役に立つのか、転職時に有利になるのか疑問を持っている方も多いでしょう。
レクリエーション介護士の資格は、肩書でアピールする資格ではなく、かなり実践的なスキルが学べる資格となります。
介護現場で役立たせるのも、あなた次第です。
今回は、レクリエーション介護士の需要や、試験概要についてまとめていますので、資格取得を迷っている方は参考にしてみてくださいね。
レクリエーション介護士とは
レクリエーション介護士とは、一般社団法人日本アクティブコミュニティ協会が管轄している民間資格で、2014年に誕生した、比較的あたらしい資格です。
レクリエーション介護士は2級と1級があり、1級のほうが上位資格になります。
また、2020年8月時点でレクリエーション介護士2級を取得した方は30,000人を突破しております。
レクリエーション介護士の資格取得の魅力

レクリエーションに対しての苦手意識がなくなる
介護業務の中で「レクリエーション」は、好き嫌いが分かれる業務の1つです。
レクリエーションの企画の立て方や、実行方法まで基礎を学ぶことができるので、「どうしたらよいかわからない」という状態から抜け出すことができます。
また、レクリエーションに対しての理解が深まると、高齢者との接し方にも変化を生むことができます。
介護技術やスキルの向上につなげていくことも可能な資格となります
合格までのスケジュールが早い
最短2日の受講期間で取得が可能なのがレクリエーション介護士の資格です。
資格取得のための要件は特にないので、誰でも資格取得を目指すことができます。
もちろん試験に合格する必要はありますが、気軽に+αの知識を取り入れたい方にとって、仕事の合間に取得も可能なので挑戦のハードルが低いのが魅力です。
家族の介護の際にも活用できる
高齢者施設のように大人数でやるのがレクリエーションというわけではありません。
訪問介護士さんが自宅に来てもらう場合は、基本的な介護サービスを受けることができますが、レクリエーションについては専門外です。
ご家族で、目的に合わせて企画ができれば、コミュニケーションの取り方にも良い意味で変化が見られるでしょう。
レクリエーション介護士は現場で役に立つ?

資格を生かせる点(メリット)
施設介護をする方にとって、レクリエーションはなかなか切り離せない業務の1つです。
日頃レクを続けていると、マンネリ化が起こりがちになってしまいます。
レクリエーション介護士は、高齢者の方の状態に合わせて、楽しんでもらえることを優先し、レクリエーションを行うスキルが身につく資格です。
また、コミュニケーションの取り方についても勉強するので、レクリエーション以外の場面でも、総合的に介護力の向上が見込めます。
資格を生かせない点(デメリット)
資格取得が、そのまま給料アップなどに直結はしづらいのが現状です。
すぐに目に見えた結果で、給料や待遇面を上げたいと考えている場合は、レクリエーション介護士を最優先に取得するのはオススメできません。
初任者研修などの最低限の資格を持ったうえで、+αの資格取得を考えている方であれば、資格の難易度としてもおすすめできます。
レクリエーション介護士の仕事内容は?

レクリエーション介護士は、老人ホームや高齢者施設でレクリエーションだけを専門に実施する人というわけではありません。
現場では「レクリエーションに知見のある介護士」として見られます。
つまり、通常の介護士と同じように、身体介護などの介護業務がおもな業務になります。
ただ、レクリエーションは高齢者施設の中では、重要な業務の1つですので、おろそかにするわけにはいきません。
毎日のレクリエーションが円滑に進むように、意見を出したり、企画にまとめたりする必要があるので、その中心メンバーとして活躍できる機会が増えるでしょう。
レクリエーション介護士(2級)の資格概要
習得スキル・知識
- 高齢者とのコミュニケーションスキルが向上する
- 趣味や特技を生かしたレクリエーションの企画ができるようになる
- 企画を実行できる力が身につく
研修期間・勉強時間
通学講座で約2日、通信講座で3ヶ月程度
受験資格
誰でも受験可能
受験費用
通学講座、通信講座問わず35,000円~40,000円(税込)ほど
通学講座であれば最短2日で資格を取得できます。
また、正答率が60%以上で試験合格となりますので、試験の難易度は比較的低いと言えます。
レクリエーション介護士(1級)の資格概要
習得スキル・知識
- レクリエーションの企画を通して事業所、ご利用者の問題解決ができるようになる
- 利用者の状態に合わせて企画をアレンジできるようになる
- レクリエーションの役割をご家族やスタッフに指導することができるようになる
研修期間・勉強時間
3ヶ月~6ヶ月程度
- 講座の受講4日間(通学or動画)
- 試験(筆記+実技)
- 現場実習 計3施設
- 必要書類の提出
受験資格
レクリエーション介護士2級の合格者
受験費用
91,300円(税込)※テキスト代、実技及び筆記試験手数料(1回分)も含む
レクリエーション介護士1級を目指す場合は、実技試験を含めた試験に合格し、現場実習を異なる3施設で経験する必要があります。
筆記試験の内容は、選択式、記述式の設問に加え、小論文の試験もあります。
正答率は、レクリエーション介護士2級と同じく60%以上で合格となります。
実技試験は、下記の通り定められております。
【実技試験】 所要時間:10分
所定のレクリエーション活動計画書に沿って、1時間の介護レクリエーションを組み立て、その中から抜粋して、10分間で介護レクリエーションの実演を行う。
※ 100点満点中、60%以上の者を合格とします。
試験に合格したのちに、現場実習を行いますが、実習先は、お知り合いの勤め先や、お住まいの近くにある施設等からご自身で決め、レクリエーションを実施することとなっております。
レクリエーション介護士のスクール・教材

レクリエーション介護士とは、一般社団法人日本アクティブコミュニティ協会が管轄している民間資格で、2014年に誕生した、比較的あたらしい資格です。
取得方法は、「通信講座」「通学講座」「団体研修」の3パターンがございます。
通信講座
通信講座は、テキストと動画を使って在宅で学ぶことができます。
試験まで在宅で受けることができ、筆記試験と添削課題の合格で資格取得を目指せます。
ユーキャンなど大手の会社と提携をしているので、教材内容の安心感もあります。
通学講座
認定講座を提供している大学や専門学校に通学をして勉強します。
対応エリアは全国なので、お近くの開催講座をリサーチしておきましょう。
通学+自宅での予習復習も必要になるので、勉強期間中は自宅学習の時間も確保できるように予定を調整しましょう。
団体研修
公認講師が、事業所に直接出向いて研修を実施してくれます。
会社や団体など、コミュニティの仲間内同士で勉強し、スキルを習得することが可能です。
個人向けの学習方法ではないので、大人数での参加を検討している場合は、検討の余地ありです。
レクリエーション介護士の資格であなたの経験に+αの付加価値を
レクリエーションは、施設介護をする方にとって重要な業務の1つです。
レクリエーション介護士はその専門資格になりますので、いまの経験や知識に厚みを持たせることができます。
経験やスキルの幅を広げたいと考えている方は、ぜひ資格取得を検討してみてくださいね。
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