2019年4月より新設された在留資格である、特定技能(介護)についての試験情報を解説していきます。
特定技能の制度について
特定技能として雇い入れる場合は、大きく「受入れ施設側」と「外国人側」の要件をそろえる必要があります。
外国籍の方を特定技能ビザに切り替えるためには、試験に合格しているなど要件をそろえる必要がありますので注意しておきましょう。
特定技能評価試験(介護)の試験概要
介護分野における在留資格の特定技能は、 以下の試験に合格した人材が対象となります。
介護技能評価試験(技術試験)
介護技能評価試験の試験水準は、介護職種・介護作業の第2号技能実習修了相当の水準である介護技能実習評価試験と同等の水準とされています。
※介護業務の基盤となる能力や考え方等に基づき、利用者の心身の状況に応じた介護を自ら一定程度実践できるレベル
介護技能評価試験のサンプル問題はこちらから確認してみてください。
介護日本語評価試験(日本語試験)
介護日本語評価試験は、介護現場で介護業務に従事する上で支障のない程度の水準とされています。
介護日本語評価試験のサンプル問題はこちらから確認してみてください。
日本語能力試験(JLPT)/国際交流基金日本語基礎テスト(JFT)
日本語能力試験(JLPT)であれば「N4以上」の試験に合格する必要があります。
国際交流基金日本語基礎テスト(JFT)であれば、JFT-Basicの試験に合格する必要があります。
※JFTはA1~C2まで6段階にレベルが分かれており、JFT-Basicの試験はA2(下から2番目のレベル)となっております
一般的には、JLPTの試験を受ける外国籍の方が多い印象です。
特定技能の試験が免除対象の外国人もいる
技能試験・日本語試験が免除される方もおり、以下の方が対象です。
- 介護分野の第2号技能実習を修了した方
- 介護福祉士養成施設を修了した方
- EPA介護福祉士候補者としての在留期間満了(4年間)した方
自社の施設内で、すでに上記の形で勤務している方を特定技能に切り替える場合は、評価試験などは免除になります。
試験内容
介護技能評価試験と、介護日本語評価試験の内容は以下の通りとなっております。
介護技能評価試験 | 介護日本語評価試験 | |
問題数 試験時間 試験科目 | 全45問 60分 (学科試験:40問) ・介護の基本(10問) ・こころとからだのしくみ(6問) ・コミュニケーション技術(4問) ・生活支援技術(20問) (実技試験:5問) ・判断等試験等の形式による実技試験課題を出題 ►出題基準 | 全15問 30分 ・介護のことば(5問) ・介護の会話・声かけ(5問) ・介護の文書(5問) |
試験の実施方法 | コンピューター・ベースド・テスティング(CBT)方式 | コンピューター・ベースド・テスティング(CBT)方式 |
受験手数料 | 1,000円程度 | 1,000円程度 |
試験終了後、試験会場のコンピュータ画面上で試験結果が表示されます。
試験実施後5営業日以内を目途に、専用ウェブサイトにおいて、受験者が受験者名、試験名、試験日、顔写真、総合スコア、合否などの情報をスコアレポートとして取得可能です。
※合格基準:問題の総得点の60%以上
試験スケジュール
原則、毎月開催がされております。
直近の試験のスケジュールについてはこちらから確認が可能です。
また、これまでの試験開催のスケジュールや結果については、厚生労働省のホームページでも確認することが可能です。(介護分野における特定技能外国人の受入れについて)
受験申込みについて
国内外での介護技能評価試験・介護日本語評価試験は こちらよりお申込みが可能です。
※ 個人・企業(団体)により申し込みフローが異なります。
特定技能評価試験(介護)のまとめ
特定技能の評価試験については、求職する外国人側が動く部分ではありますが、施設側でも理解しておかないと、相談された場合や、ビザの申請時に不備があるという事態にもなりかねません。
特定技能の試験の概要を理解し、安心して採用活動ができるようにしておきましょう。
スタッフ満足の紹介
私たち スタッフ満足 は、大阪、京都、兵庫、奈良で老人ホームを約50施設運営している株式会社スーパー・コートのグループ会社として、介護、看護に特化した人材派遣と人材紹介を行っております。
登録支援機関としても登録があり、グループ全体で年間400名の外国人の就労サポートの実績もあり、イレギュラー対応も得意分野です。
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